誰でもいいから
夫が自宅療養に
なった時
コロナの緊急事態宣言で
助けて欲しくても
誰かに来てもらいたくても
頼めなかった
今思えば
誰かれ構わず
助けてもらえばよかった
声をあげればよかった
あんな状態で
私1人で
看護するなんて
無理だったんだ
でも
今より
コロナの事よくわかってなくて
これで感染してしまったら
夫がもっと
大変になっちゃうって
思った
何より
穏やかに
静かに
療養すれば
回復するんだと
信じてた
お医者さんも
会社の人も
こちらから尋ねないと
何も言ってきてはくれなかった
それが
夫には
寂しかったのじゃないかな
これまで雇われでも
企業のトップとして
やってきて
誰からも必要とされない
誰からも心配されない
事態が事態だから
仕方ないけど
そんな事に
無念と虚しさを
感じたのかもしれない
薬でどんどん
苦しくなって
投薬で殺されたも
同然だよ
だから
薬を飲ませる事
すごくすごく
嫌だった
でも
重度までいってしまったなら
投薬しかないと
言われた
親族にも
それが安定剤になるからと
でも
明らかに
投薬されて
入院して
その後の自宅療養
オンライン診療で
確実に
命の灯火が
小さくなっていった
あの日
色々話したんだ
これからの事
なのになんで
その後すぐに
命を絶ってしまったの?
なんで
私をひとりぼっちに
したのよ
悔しい
苦しい
色々療法はやってる
でも
今日は何故か
涙が止まらない
薬さえ飲まなかったら
誰かに助けを求めていたら
自死は止められたのだろうか…
外は新緑
このコロナ禍
何かに一歩
踏み出している人もいるだろう
私は未だ
闇の中
心が全く
新しい方へ向かない
今日もただ時間が過ぎるのを
持て余してる
何かしなきゃ
取り残される
生きていけなくなる
貧しく惨めになりたくない
何かしなきゃ
何かしなきゃ
でも何をしていいか
わからない
そんな風にして
今日も時が過ぎるのを待つ
坐禅もヨガもお散歩も
今朝はやった
お洗濯もお掃除も
今日はもうこれでおしまい
なのに
悔しいと感じる事もあって
苦しんでいる
この苦しみ一体いつまで
続くのか
何をしても
どこに出掛けても
帰ってきたら
ひとりぼっち
貴方のいない人生なんて
もう意味がないよ