nystarの日記

昨年突然に自死遺族となってからの日々の記録です

本当にわかってあげたかった事

夫婦といっても

全てを曝け出せるわけじゃない

 

そして

生きてるうちは

言えない事も

色々あるだろう

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(コキアの花言葉…恵まれた生活

忍耐強い愛 あなたに打ち明けます

夫婦円満

 

 

けれど

 

亡くなってからじゃ

何も出来ない

 

取り返しがつかない

 

遺されたものから

あの時から

こんな苦しみを抱え

 

誰にも相談出来ず

苦しかったのね、と

推測するしかなくて

辛い

 

言わないから

わからない

 

何かおかしいって

感じてはいても

平穏そうな日常を送ってくれて

 

けれど本当は

必死にわたしには

隠していたのかもしれない

 

去年の貴方が

何となくおかしいな?

と感じた事

日記に書いていた

 

その頃から鬱っぽいと

 

鬱っぽい時と

重度の鬱病

全く違う

 

それも夫から

学んだ事

 

あの時

全てを話してくれていたら

 

あの時全てを分かち合って

再構築していたら

 

そんなに心身が弱ってるなら

駐在の内示なんて

とっくに断ったのに

 

夫の自業自得もあるだろう

けど

言ってくれたら

その後の選択は

変わってたよね

 

そしたら

ひどい鬱病にはならずに

今も元気でいてくれてたかな

 

貴方の中で

何が巣喰いていたのか

 

自責?

罪悪感?

無力感?

承認欲求?

虚無感?

将来への不安?

自分への苛立ち?

私への責任?

義母への義務、使命感?

 

きっと全部…だね。

 

責任感強くて

優しくて

穏やかでいたい人

けど野心もあるし

褒められれば嬉しい

 

誰だってそうだ

 

なのに

私は満足に

褒めてあげてなかったね

 

承認欲求だみたいに

きつい事ばかり言って

時代が変わるとか

貴方が聞きたくない知識ばかり

吹聴して

 

自分は全然変わろうとしなくて

 

何か

恐ろしい何かが

来てる

気はしてた

 

こんなに

時間を無駄に生きて

いつかしっぺ返しが

来ないだろうか?って

 

表面では

変わらず日常を

過ごせているけど

 

何かおかしい

私、このままでいいわけない

でも動けない

 

そんなの

感じてたよ

 

胸の内を

聞いてあげられなくて

わかってあげられなくて

ごめんね

 

自宅療養中も

不安で不安で仕方なくて

辛いのに

当たっちゃって

本当にごめんなさい

 

もっと体をさすって

抱きしめてあげて

大丈夫よと

言ってあげたらよかった

 

もっと周りの人に

SOS出して

助けてもらえばよかった

 

コロナがなかったら…

 

もっと気軽に

SOS出せたのに

 

社会との

人との

断絶の中

 

鬱病

苦しかったね

辛かったね

 

わかってあげられなくて

ごめんね

 

まさか

死んじゃうなんて

思いもしなくて

 

私も鬱病の認識が

足りなかった

自分で命を絶つほど

危うい状態だったって

なんで気づかなかったんだろう

なんで学ばなかったんだろう

誰か教えておいてよ

1人にしちゃいけないって

 

退院しない方が良かったのかな

でも貴方は退院したがってたよね

家に戻って

ほっとしたでしょう?

 

6月

退院して初めて

スーツ着て通院して

 

あれからだよね

おかしくなったの

 

会社の人に色々会っちゃって

挨拶して

頑張っちゃったんだね

 

不安で一杯になって

どんどん食べれなくなって

 

亡くなる三日前からの

五分おきに起きてた事

しんどかったね

 

もう頭が朦朧としてたんだね

そんな日に

色々先の事

話してくれて

 

だから大丈夫だと思って 

安心して買い物に行ったんだよ

 

なのに

なんで…

 

2人でどうやって暮らして行くか

話したばかりじゃない

 

どうして

なんで

 

その時はもう

これまでの

色んな悩みなんて

頭にはなくて

 

ただただ

逃げたい 

消えたい

楽になりたい

もう嫌だって

 

入院したくない

 

それだけで

逝ってしまったのかな

 

次通院したら

また強制入院は

確実だったもんね

 

入院

そんなに嫌だったんだね

 

どうにも出来なかった

私1人では

 

だから

もっと助けてくれる人が

欲しかった

 

貴方も

ひとりぼっち

誰も助けてくれない

無情さを嘆き

悲しんでいたのかな

 

私では

力不足だったのかな

 

ごめんね

わかってあげたかったよ