nystarの日記

昨年突然に自死遺族となってからの日々の記録です

仕方のない事だけど

思い出す時

 

それは不意にやってくる

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例えば、

目を瞑って天を仰ぐ時

 

もうダメだ…

 

そういう時がある。

 

 

そんな時

夫が亡くなる前に

そうしていた映像が目に浮かぶ。

 

私は何度もそれを目撃していて

 

というのも

夫がそういう仕草をする時

 

私は最もらしく

偉そうに

これからの時代の事

目に見えない世界の話などを

していた。

 

 

隠し事はばれるよ、とか。

道徳的な事とか。

聞きかじった事とか。

 

そんな時

天を仰いでいた。

 

今ならわかる

 

聞いてたんじゃない

もう言わないでのサイン  

 

彼はその時自分を責めていたのだろう

それで誰にも言えず苦しかったのかもしれない

 

そこに、私が正論をぶっかける

 

そりゃもう

目を瞑って、聞きたくない…よね。

 

サインだとわからなかった

 

でも今ならわかる

 

もうどうしようもなく

何も聞きたくない

 

ただただ

天を仰ぎたくなる

 

静寂を感じ

もうダメでも許されたいという

一念

 

今ならわかる

貴方の思いが

 

辛かったんだね

その時からずっと

 

ごめんね

わかったような事言って

得意げに

 

目の前にいたのに

サインをわかってあげられなくて

ごめんなさい

 

 

今私は

よく天を仰ぎます

 

どうやって生きていけばいいのか

わからなくて

不安で寂しくて

 

思い出すと

涙が止まらなくて

マスクがあって良かったとさえ

思う

 

 

思い出すと辛い時期

 

一つ一つ自分の行動が

貴方を思い出す事に直結してしまうから

 

思い出さないのも辛い

まだしてあげたい事何も出来てない

 

でも遺品に触れるのも辛く

遺品整理なんかしたくない

 

 

一年と3ヶ月

日常は送れているけど

今もニート未亡人

時々お仕事

 

こんなのでいいの?

突き抜けられない

かと言って

人の前に立てる程

エネルギーが回復してるわけじゃない

 

どんどん年を取るのも怖くて  

1人で生きてなんかいたくないよ

 

この混迷期

パートナーがいない事が

こんなに不安で怖くて

虚しいなんて

 

こんな時に1番必要なのに

代わりは嫌なんだよ

貴方じゃなくちゃ

 

 

今日も天を仰いでいます。