nystarの日記

昨年突然に自死遺族となってからの日々の記録です

誰に対しても優し過ぎたんだ

 

今年も早7月

後半に入った

 

やり残した事はないかな?

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(鎌倉円覚寺の紫陽花🌸)

 

一周忌近辺のこの頃は

去年の事

その前の事

脳が勝手に

自動で思い出してくる

 

この一年

色んな激しい思いを

味わった

 

ノートに書き殴ったり

一人で泣いて泣いて

泣き通したり

時には人に八つ当たりしたり

専門家や聞いてくれる人に

打ち明けたりして

 

自分の感情を

吐き出してきた

 

ある程度の激しいものは

昇華したのではないかなと思う

 

まだまだ思い出して泣く日も

あるけれど

 

今その激しさが流れて

見えてくるのは

 

夫は本当に

心の優しい人だったんだという事

 

私にだけじゃなく

みんなに…

 

その分とっても繊細で

気違い屋さんで

心を疲弊して

窮屈にして

溜めていたんだろうな

 

優しいから

断れない

優しさ故に

ズカズカと入り込まれる

優しい故に

我慢を重ねて

優しい故に

自分も優柔不断で

嫌われるのも怖くて

受けいれてしまう

 

断ればよかったね

色んな事

断って出世出来なくても

断って嫌われても

断って態度を変えても

私がいたでしょう?

 

誰に嫌われたって

私は絶対あなたを見捨てないよ

 

全部一人で背負ってたんだね

自分のキャパを超えて

最後まで責任感で

1人でやろうとした

 

立派だけど

それで心も体も壊したら

元も子もないよ…

 

精神薬のせい

精神科のせい

産業医のせい

会社のせい

人間関係のせい

義親のせい

本人の気質のせい

私のせい…

 

何かのせいにしたい気持ちと

自分を責める気持ち

 

死別を経験したら

これはみんな

当然思うことなんだって

 

常識では

外側のせいではなく

全て自分が創っているというじゃない?

 

それはそうなんだけれど

 

そう俯瞰して

ゆっくり自分を振り返るのは

直後や一年足らずでは

無理な事もある

 

そんなのは

ゆっくり

感情が穏やかに

波立たなくなった時に

振り返ればいい

 

何かのせいにしたい時が

あるんだって事

そうせざるを得ないほど

キツくて苦しくて辛いんだって事

 

段階があるの

 

私はそれを知った

 

そして

今、夫の事

誰に対しても優しい人でいたい

そうやって

生きた人だったんだなって

理解出来た

 

激しい嵐の感情が過ぎて

心が癒されたわけでもないけれど

ぼんやりと

そんな人だったんだなって

思う

 

そんな優し過ぎる人だから

うつ病にもなって

悲観して

自分で命を終えちゃったんだなって

思うの

 

繊細で気の優しい人

人の気がつかないところが

わかる人

いつもその賢さで

綿密にリスクヘッジして

計画立ててくれて

 

こんな旦那さんで

私は本当にありがたいなって

思ってたし

誇りに思ってた

 

同時に

こんな

何にも出来ない嫁で

ごめんね

お嫁さんにしてくれて

ありがとうとも

思ってて

 

返せなかったなぁ

色んなご恩を

感謝の言葉を

愛の表現を

 

だから

やっぱり

 

ごめんなさい

 

今はこの気持ちが

1番強い

これが

一周忌を超えた

今の私の本当の気持ち