花散らしの雨
ゆらぎないもの
ゆらいでいくもの
桜の木と その花弁
花は散り 木は不動
根付くものと 去るもの
堂々と 潔さ
養分を与える側と
惹きつける美しさを放つ側
けれどその花の芯は
しっかりと幹に繋がり
次の花への周期に入る
散るものと 残るもの
命を繋ぐリレー
私達は
肉体を脱いだら形は消える
魂の世界に還る
芯となって 残すものはなんだろう
なんの命を繋ぐのだろう
それとも 芯となって
来世の花の周期を
待つのだろうか
けれど
来世がもしないとしたら
残したいものなど
あるのだろうか
紡いでいく言葉の中の
こころ ですよ
と言われたら
どう思う?
正直なあなたの心こそが
残す価値ですよ
と言われたら
きっと
全ての想いに許可が出せる
等身大の私
肉体で生きている私自身
それがこの世の
わたしの時分の花だから
咲かせようとしなくても
あの花みたいに咲かなきゃなんて
いらない
ただただ
散り際も風流に
こんな風に愛でられたら幸せね
それはこんなにも
人を癒し
喜ばせるものだから
かもしれない
突然に
雨が強まってきた
お願い
どうかもう少しだけ
見頃の時を一緒に過ごさせて
🌸🌸🌸
拙い詩…
花を想うようで
去年の今頃の夫との
時間を想っている
人間って
なんなんだろう