nystarの日記

昨年突然に自死遺族となってからの日々の記録です

美しく散る

菜の花と

桜が

同時に咲いた今年

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早くも

桜吹雪が

ベランダに舞い散ってきた

 

そして

椿も満開

 

花は心を癒してくれる

ただ咲いているだけなのに

 

そういえば

桜の花は

枯れる姿を見せない

 

勢いよく

散ってしまうから

 

その姿さえ美しく

人を魅了する

 

 

咲いて散る

僅かな時間

 

 

私達の人生も

こんなものなのかもしれない

 

人間70、80歳

今や100年時代とも言うし

これからは140歳位まで

生きれるようになる

と言う人もいる

 

 

でも、どんなに長くなろうと

人の一生は

この凝縮した

桜花のようなもの

 

早く咲いて

喜ばせてくれるものもあれば

遅咲きで名残を

感じさせてくれるものもある

 

 

夫の人生は

思いがけず

短く散ってしまったけれど

 

咲ききれたの?

やりきれたの?

 

そんなわけないよね…

 

第二の、第三の人生を

思い描いていたでしょう?

 

 

貴女と

穏やかに暮らしたいんだよ…

 

亡くなる前

言ってたよね

 

貴女と

って

言ってたのに

 

 

遺したものと

どう整合性を取ればいいのよ

 

何を信じたらいいのよ

 

あれは真実だと思ってた

 

真実…でしょう?

 

なのになんで?

 

私をひとりぼっちにして

勝手に逝っちゃうなんて

 

そんな事されたら

自分を責めてしまうじゃない

 

 

桜散る姿は

心奪われるほど

美しくもあり

かなしくもある

 

美しく散るは

かなしく散る

でもある

 

美しいは

哀しみ

を内包し

 

“かなしい”

とも読むからだ

 

しばらく

桜の頃は辛い季節に

なってしまうかなぁ

 

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綺麗な花弁

けれど

まだ心がいたいよ